記事: 「4人用」の本当の意味とは?普段使う幅を実測 | CALC DINING

「4人用」の本当の意味とは?普段使う幅を実測 | CALC DINING
結論からいうと──「〇人用」という表記だけでは、実際のゆとりまでは分かりません。
同じ4人用でも、テーブルの形や寸法によって使い心地は大きく変わります。
家具の商品ページには「4人用」「6人用」といった目安が表示されています。ただし、その基準はメーカーや商品によって異なり、天板サイズなどをもとに設定されているケースもあります。
では、本当に知りたい「実際に座ったときの余裕」はどうでしょうか。
CALC DININGでは、数字だけでは分かりにくい部分を確かめるために、実際に家族でテーブルに座り、メジャーを使って測定してみました。
まず、体の大きさのデータを見てみる
日本人の身体寸法については、公的な人体寸法データがあります。年代・性別ごとに、肩幅などの平均値が調べられています。
| グループ | 肩幅の平均 | 肩幅が広めの人(上位5%) |
|---|---|---|
| 成人男性(19〜27歳) | 39.7cm | 41.8cm |
| 成人女性(19〜25歳) | 36.1cm | 38.6cm |
| 高齢男性(60歳以上) | 37.9cm | 40.4cm |
| 高齢女性(60歳以上) | 34.8cm | 36.8cm |
たとえば長辺110cmのテーブルに2人並んで座るとすると、単純計算では1人あたり55cmです。
肩幅だけを見ると収まりそうに感じます。しかし、実際の食事では肩幅だけのスペースで座るわけではありません。
実際に座るときは「肩幅」だけでは測れない
食事中は、お箸を動かしたり、コップを取ったり、肘を広げたりします。つまり、快適さを考えるなら「体そのものの幅」だけでなく、「動作を含めてどれくらいのスペースを使うか」も重要です。
そこで今回は、テーブルに自然な姿勢で座り、肘を軽く広げた状態の横幅を実際に測ってみました。
家族4人で、実際に測ってみた
協力してくれたのは、代表の家族です。お父さん(172cm)と、15歳・9歳・4歳の3人の子ども。全員に同じテーブルに向かって座ってもらい、「楽な姿勢で肘を広げた状態」の横幅を測りました。
今回の測定では、お父さんが64cm、15歳が51cm、9歳が52cm、4歳が38cmという結果になりました。
興味深かったのは、身長170.5cmの15歳と、133cmの9歳で、肘の横幅がほとんど変わらなかったことです。
体格だけでなく、座り方や肘の広げ方によっても変わることが分かります。
実際のテーブルで確かめてみる
今回の測定に使ったテーブルは、天板150×85cm、脚と脚の内側の間隔135cm。椅子の座面から天板下までの高さは26cmでした。
長辺150cmに2人ずつ座ると、天板上では1人あたり約75cmの幅があります。
今回測定した中で最も大きかったお父さんの肘幅64cmと比べても、11cmほど余裕があります。
少なくとも今回の家族が普段に近い姿勢で座った範囲では、4人で使っても窮屈さを感じにくい寸法でした。
また、座面から天板下まで26cmの空間があり、今回実際に座った際には膝まわりにも大きな窮屈さは感じませんでした。
同じ「110cm・4人用」でも、形が違うとこんなに変わる
ここで、長辺110cmの長方形テーブルと、直径110cmの丸テーブルを比較してみます。
長方形テーブルの長辺に2人並んで座る場合、110cmを2人で分けると、1人あたりの天板上の幅は55cmです。
これは今回のお父さんが自然な姿勢で肘を広げた64cmより9cm小さい数字です。
もちろん、肘を広げずに座れば使える場合もあります。ただし今回のお父さんと同じような座り方をする人の場合は、隣の人との距離が近く、窮屈に感じる可能性があります。
直径110cmの丸テーブルに4人が均等に座る場合、隣り合う着座位置どうしの直線距離は約78cmになります。
丸テーブルは座る方向が放射状になるため、長方形のように2人が一直線に並ぶ配置とは、隣の人との距離の取り方が異なります。
つまり、同じ「110cm」「4人用」という表記でも、長方形と丸では使い方も距離感も違います。
テーブルを選ぶときは「何人用か」だけでなく、天板サイズ、形、脚の位置、そして実際にどう座るのかまで見ることが大切です。
カタログの数字は、あくまで出発点
「〇人用」という表示は、テーブル選びの分かりやすい目安です。ただ、それだけで実際のゆとりまで判断するのは難しいと考えています。
同じ4人用でも、天板の形やサイズ、脚の位置、椅子の高さ、そして使う人の座り方によって、快適さは変わります。
CALC DININGでは、カタログに書かれた数字だけではなく、実際に測って、座って、使ってみた結果も商品選びの判断材料としてお伝えしていきます。
「4人用だから大丈夫」ではなく、
自分たちの暮らしにとって本当にちょうどいいか。
そこまで考えて選べるダイニング専門店を目指しています。
測定は代表の自宅にて、家族の協力のもと実施しました。実測値は今回測定した家族の結果であり、すべての方に共通する基準ではありません。
肩幅データ出典:河内まき子,持丸正明,岩澤洋,三谷誠二(2000):日本人人体寸法データベース1997-98,通商産業省工業技術院くらしとJISセンター.
Makiko Kouchi, Masaaki Mochimaru, Hiromu Iwasawa, Seiji Mitani (2000), Anthropometric database for Japanese Population 1997-98, Japanese Industrial Standards Center (AIST, MITI).
